事業計画書作成のために必要なこと④

◆本記事のポイント

  1. 何をするにしても、やらない判断をするにしても事業計画書を作ってアウトプットとする

  2. 悩んでいること、アウトプットしてなかったら時間を埋没させているだけ

  3. 埋没する時間を繰り返す状態であることに気づいてほしい

 

◆詳細

表題で穿ったことを記載しましたが、勿論、自身が悩んだことがない!とは言わないです。

ただただ、好きが興じて、ただ店舗を開業すること決めただけで悩まなかったのは鈍感なのかもしれません。

 

何も考えないので、開店できるテナントを探すために不動産を回りだします。

前回の記事でも書きましたが、ただ、やみくもに(=目の前の行動だけを計画して、中長期計画や資金繰り・投資計画を組んでませんでした。)

 

当時の不動産訪問の方法ですが、

不動産仲介業者の一つ一つ、開業希望エリアに訪問しても効率が悪いと考えていたため、

事業計画書(今振り返れば稚拙な)を作成して、仲介業者へ配り渡していました。

稚拙と表現したのは、

振り返ると、事業計画書を書いていても、経営理念や経営方針は全く書かれていないものと痛感したからです。

 

 

しかし、それでも良い物件が見つかるのは良い社会で、検討が浅くともテナントを借りられるのが実態です。

 

私は、3店舗のテナントと、1つ社宅契約をした状態のときも、稚拙な事業計画しか持ち合わせていなかったと記憶してます。

それでも、借りることができたテナントは大手町、川崎、新宿・代々木駅、どこも徒歩5分圏内で坪単価10,000円~13,000円でした。

調べればお分かりですが、この単価は破格に安いです。

 

なぜ、紹介を受けられたのか不動産仲介業者に必ず聞いていいるのですが、

どの方も回答いただくのは、「真面目か」「計画をしっかり持っているか」「本気でやろうとしているか」でした。

 

 

ここまで御覧いただいて、どう思われるでしょうか?

 

 

まさに、品行方正で魅力的で聡明な印象でしょうか?全くそんな要素を持ち合わせていないです。

 

どう思うか?とお伺いした質問の意図は、

 

・真面目

・本気でやろうとしている

 

の部分って、感想の範囲である

とお伝えしたかったため、です。

 

いかがでしょうか?社会人経験があり、対人経験があればお行儀よく、相手に気に入ってもらう会話は続けられます。

もちろん初対面で、相手の全てを計れるものはないので、印象も重要な判断材料です。

 

しかし、紹介を勝ち取れたのは、お行儀だけではないことをお伝えしたいです。

 

しかも、それは準備できます。

 

私のケースが全てではないですが、勝ち取れたな、と感じる

好印象の行動は「事業計画書を用意する。」でした。

 

そこには、

商圏分析の結果を表現し、経営していける点を示す

競合分析、経営計画をブレークダウンした売上計画にしている点を伝える。

さらに、開業から月毎・四半期ごとに、3年分の販売商品(サービスでは、顧客リスト数と属性)を踏まえた損益分岐点売上高を示す。

が書かれていました。

 

以上を資料化して持っていく(全てを伝えられないので置いていく)ことで、たくさんの不動産営業とやり取りが取れるし、

この準備が、結果、「真面目」「計画がしっかり」「本気でやろうとしている」の印象を得られて、紹介を受けられたと振り返っています。

 

不動産賃貸と表裏一体で進める、金融機関への融資申請も同様の資料を使ってます。

(=同じ資料を持っていくの意味でも)資料を準備しているので、書いたことは聞かれたら応えられるし、

聞いてほしい事項・アピールしたいことがあるため、こちらから話を振っていける。

この点が、ハキハキして明るい、真面目だ。の印象を準備で獲得できると思います。

 

派生して、内部環境を整えるために、人材を募集する際も同様、

計画をいったん準備することでアピールポイントや競合と差別化している点・していく点、強みや機会を淀みなく話せると思います。

 

そのため、事業を他者に説明するとき必須の事業計画書を作っているのと、口頭だけでいるのでは雲泥の差があるのだと思います。

 

 

一つ、口頭だけでアウトプットした事業計画を持たない知人の話をして締めたいと思います。

 

 

その知人は、ある店舗系のサービス事業を始めようとしているため相談に来ました。

話を聞くに、詳細な作業リストを作っていましたが、事業計画書は用意していない状態でした。

 

やりたいことのそもそも(=経営理念や方針)を聞ききましたが、いろいろな言い回しをして

確固たる文言にできていない印象でした。

 

ぜったいにセリフ化、スローガン化すべきと伝えましたが、、、、(割愛します)

また、世の中の企業のうち、経営理念や方針がいろんな言い回しをして、長ったらしくなっている

会社は存在するでしょうか。これでも、、、割愛。

 

 

また、質問を続けた中で、「このアイデアは2年間、温めている」と胸を張っていっていました。

2年間の内、スモールスタートは果たしたか(つまり、実験したか)を聞いたのですが

やらない理由を並べてました。

 

やらない理由を無くせるアイデアを提示して、やれる道筋を提示しても、余り乗ってこないのです。

しばらく話して、相談出尽くした頃合いで「アイデアをどうするか?(やるか・やらないか)を運べそうか?」と伺ったとき、

 

「このアイデアはやめることにする。」とコメントされました。

同席していた人は、「え!っ」となっていましたが、私の感想は全く異なりました。

 

「2年間悩んでいたことを、『やらない』と意思決定できたことは

時間効率的に良かったですね。

これで、次にやりたいことに人生の時間を集中できることになったのは幸せなことですね。」

と。

 

しかし、その友人の顔色は、晴れ晴れするかと思いきや、大きく乖離する表情でした。

強烈ですが、友人という間がらなので、「その表情だと、帰り道にまた同じように悩みそう?」と聞きました。

 

 

顔色はYESと言っていました。

(言葉に出すと、打合せ時間を設けさせて、何も進展しない時間にさせたことが後ろめたいと思ったのでしょう。明言はしませんでした。)

 

 

その時、あることに気づきました。

それは、(きっと、いや絶対・・・)

悩んでいる状態から脱したくないのだな。と

 

行動を起こすのは怖い、今の計画(第三者へ置いておけるアウトプットにしていませんが)を話すだけ

の状態でいたい。コンフォートゾーン(Comfort Zone)から抜け出しにくいのだと。

 

生活に困っていない方、(雇用する・されるに関わらず)働きたくない、敢えてリスクに挑む理由はない。

様な主旨のコメントもありましたので、悩んでいる状態が時間を埋没させる状態となってもよかったのかもしれません。

 

 

・・・・・

「ただ悩むことを続けるか・否か関わらず、

アウトプットをしないと検討結果や意思決定の論理がないと、

今後、実行するor 実行しない or 検討を続ける

の行動を決定した理由を明確にしないと、毎日同じ思考を繰り返し、

同じ時間を浪費するだけだ!」

とも伝えましたが、共感を得られず解散しました。

 

もし、本気で臨むのであれば、アウトプットまでもっていってほしいと

本当に感じた事例です。

 

皆様の中で、悩みに甘んじて次に進みたいと考えているが

コンフォートゾーンのままでいいや、

と考えたり、やっぱりそうじゃいけない。と行ったり来たりされてる方がいましたら

ぜひ、お問い合わせください。

 

同じ悩みで繰り返しの時間を浪費していたら、決別のための相談でも結構です。

以下のサービス1時間で次に進めるのであれば、迷うことはないと思います。

 

◆WEB会議

 

ぜひ、お待ちしております。