◆本記事のポイント
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助成金申請で聞かれていること、審査されることは公開されているので対策できる
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聞かれたことに応えることが大切
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聞かれたことに応えられない状況を体験していたら気づきのチャンス
◆詳細
新型コロナウィルス感染症拡大に伴い、顧客の来店を前提とする事業、
かつ、事前決済ではなく、店舗の受付で清算をしている店舗は、感染者数の増加による闊歩する人が街中で見なくなりました。
事実上ロックダウンのムードが巷に広がったと同時に、売上が減少を余儀なくされます。
地球の重力から逃れられないように力学が働くなかで対処しなくてはなりません。
国・都道府県も数多の補助金・助成金制度を制定して、当該の店舗も支援を利活用できる社会システムがありました。
具体的にいえば、経済産業省管轄の、事業再構築補助金や、小規模事業者持続化補助金、ものづくり補助を筆頭に、
都道府県・地方自治体が管轄する新型コロナウィルス対策(空調機増強やアルコール、アクリルボード設置費用の補助)や
販売促進助成制度、店舗内・事業所内業務を非対面に移行するシステム投資の助成などがありました。
私も、活用できる助成金は時間の許す限り全てを申請しました。
繰り返し申請作業をこなすと必要書類の作成や、履歴事項全部証明書や納税証明書等、効率よく取得管理するノウハウも持つようになりました。
また、申請手続きの主軸である、助成金申請書の根幹、採択される事業計画書を記載するノウハウも一歩一歩蓄積してきました。
幸運にも、申請して制度で採択をもらえなく諦めた事例は一件もなく、
例えば、事業再構築補助金でいうと一次募集では、不採択になりましたが修正点を反映したところ二次申請で採択されました。
当時、事業再構築補助金は、不採択となったとき、電話で不採択事由を聞ける制度があり、指摘点は申請金額が大きすぎると
当該助成金事務局審査担当から伝えられました。二次申請の際、金額を押さえたら無事採択されました。
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蓄積したノウハウと称しましたが、採択されるコツは将に「聞かれたことに素直に回答する」です。
さらに、「○○に問題がある」「▲▲に疑義がある」と指摘されたら素直に修正した点にあると思われます。
国・都道府県・地方自治体の補助金・助成金制度では、審査項目が「必ず」書かれています。
これに素直に、正面から回答することがノウハウといえます。
当時、同業他社の方の様子が気になったので、利用している融資制度や助成制度のヒアリングをしました。
支援金は書類のみなので利用するが、事業計画書の必要な申請は「時間の無駄で終わるから手を出さない」という声が多かったです。
無駄で終わった事例を、詳しく状況を聞いてみたところ、
例えば、「強みについてで書いてください。」「差別化ポイントについて書いてください」と聞かれたとき、
強みと差別化ポイントをわざと?混在させて、一緒の段落に書いてしまう。
強みだけ書いて差別化を書かない。
そもそも、強み・差別化ポイントを明確にわけられない。
などなど、
審査を受ける側にも関わらず、自分を振り返らず、つまりアピール材料を記載せず、
何か書いていたら読み取ってくれるだろう、
という、他者依存の状態。という印象でした。
聞かれたことを文言化しないのでは、申請が通らない理由だとわかりますが、時間の無駄で終わるという感想は理解できません。
詳細を良く聞いてみると、「事業計画書なんて、ただの計画で、実態の毎日が大切」とのコメントをいうのです。
(怖くて、日々の実態はどんな計画で進めた結果ですか??と聞けませんでした。
おそらく、その日の日で状況が異なるとからと言うが、文言化できない事実を突きつけてもメリットありません。)
その方は、申請したか?と質問したら、申請手続きはこなしたが、記載内容は適当でした。
という状態ではないでしょうか。
助成金申請に限らず、普段の会話や生活の中でもこのような例は現れませんか?
日常では、当然、質問と回答が一致しない・完結してないことはありますが、こと助成金審査の切り口で振り返ってみたら、
私は、これを書いている数日前にも頻出しました。
私がある方の要望で、M&A案件に係る相談を頂き、
「打合せのご依頼ありがとうございます、当日の打合せ議題のテーマで3つ程度で結構ですので教えてください。」と質問をしました。
その方は、会社役員ではなく一社員だったと予想しますが、
打合せ後に、私に残った所感は「打合せにおいて、テーマが一つも聞けない。明確なカテゴリや検討事項を決められない状況で打合せをしろと言われてしている人」でした。
また別の機会で、ある会社代表者へ、事業内容をヒアリングする中で、
「(前略)すばらしい理念ですね。従業員の方も遅い時間に関わらず応えてますね。現在、御社に昇給制度と昇格制度は存在しますか??」と
質問をしました。
返答内容は、「(あるか、ないか、ではなく)どうやって働いているかの雰囲気を発言された」でした。
上記2つの事例とも、聞かれたことに応えられないが、わからない・存在しない。と明言したくないための?
繋ぎの言葉を発したのだと想像つきますが、さも気まずさを打ち消すように、さも回答していた様子を醸し出していました。
もちろん、会話シーンで、それまでの流れや、~ない、~できない、などネガティブワードで終わることを敬遠するあまり
エクスキューズの意味で繋ぎ言葉を混ぜて回答に変えた。とも察せられます。
ただ、以下の雰囲気の方が類似していると振り返ります。
「(相手)何か食べたい」と言われたとき⇒「(私)AとBがあってそれ以外なら外に行くか買うか、だけど、どれがいい?」「(応答なし)」ということありませんか?
AB以外だが、外出や選択が面倒くさいという気持ちの理由で応答しない。
上記に共通してお伝えしたいのは、「聞かれたことに素直に応えること」と「エクスキューズするためにフォローの言葉を混ぜること」は分けて発言しないと、聞かれたことに回答した状態にならない。質問がクローズしない。ということです。
(通常の日常会話ではなく、あくまで助成金の審査項目を切り口に書いてます。)
文言化が必須の申請書記載のシーンに今一度、戻って考えます。
個人の感想範囲ですが、適当に申請していた同業他社の方は、(おそらくですが、相対している感じだと)
日常も仕事も、聞かれたこととエクスキューズを混ぜて会話することが当たり前で、あえて質問をクリアにすることにフォーカスしてないから
真正面から応えないとならないシーンで文章化するのが難しいかったのではないでしょうか。
真相はわからないですが、事業計画書に必須の項目に是非応えていただき、うまる埋まらないを明確にしてみたいと
今では思います。
もし、皆さまの中で、
事業計画の質問事項がどのようなものか知りたい方
書き留めた計画案を様々な申請(融資や助成金や他への説明等)にまとめたい方
いらっしゃいましたら、以下をお試しいただければ幸いです。
ぜひ、よろしくお願い致します。
スタートアップサポーター