事業計画書作成のために必要なこと③

◆本記事のポイント

  1. 起業前にリスクの顕在化を図る大切さ

  2. 経営理念や経営方針は自分の行いの羅針盤となるものを作る

  3. 自分がやらないことは人にやってもらう。そのためどの様に教育するか

 

◆詳細

起業準備を進めている最中の方を特に感じていると思われいますが、

「好きなことを仕事に」は好きなことをして過ごす。

は誰もが理想としていて、それに向けて進めているときはワクワクするのではないでしょうか。

好きなことが見つかっている状態はとても素晴らしく、

かつ、それでお金がもらえる(もらえる確率が高い状態である)ことは素敵です。

なので、まずは、手放しに「好きなことを見つけた自分」を

「好きなことでお金がもらえる状態(もらえるかもしれない状態)の自分」

を承認してください。

 

水を差して申し訳ないですが、

今振り返ると、褒めた後、冷静に考えてみるのが良いなと思います。

私はスポーツが好きでスポーツに関わる事業をしたいと思い施設提供の営業形態をとるのですが、

労働集約型のサービス業のため、どれだけIT化しても、オペレーションの中では付加価値としている接客は介入します。

スポーツが好きだが、提供するとなると、好きを提供する形にする、

つまり、

同質化させた「売り物」を毎日・毎時間、毎分、サービスや製品として提供することです。

好きを見つけて、それでお金を稼ぎことを決めた後、「この行為」をずっと愛情もってできるのか?

 

褒め称えた後に、自身に説いてほしいです。

 

起業day1~30位のとき、私は気づいていなかったです。

(日々、売上があがるのが楽しい、取り扱う金額が増加するのは楽しい、店舗が増えるのが楽しいと思うのはあるのですが、)

 

本質の部分の「この行為」をずっと愛情もって扱えるか

(時に変化を持たせたり、工夫を凝らし、楽しさをもってという意味も含めた愛情です。)

 

ぜひ説いてほしいです。

 

私の場合、興味は移ろいやすい性格です。

しかし、経営をすることに飽きません。

 

飽きる点は、毎度「同じこと」をすることです。

皆さんの多くも、おそらく、起業して毎日、毎時間「同じ時間、同じ作業、同じ金額」を扱うのは、

3年・5年・7年と経過すると、根本を変えない限り「飽きる=以前の愛情がなくなる」ことにつながりませんか。

 

(香りの効果と似ていますね。買いたての香水は少しまぶすだけで刺激的でしたが、鼻がなれて自分では少量のつもりが他者には匂いが過剰。なれると刺激がなくなってくるのですね。)

 

創意工夫や楽しさを加味していく内容として、追う数字に深みや変化や多彩さを持たせて高度化してみたり、

事業領域を拡大して扱う額を増やしたりして刺激を多くするのですが、

 

「そもそもの行為=売上を支えている行為」

 

の構図を認識しないで創意工夫したり、注視しないとリスクが発生し、放置することになります。

 

私のケースですが、

事業計画を立て、

店舗を用意に向け金融機関調整を行い、

集客経路をオンライン・オフライン含めて構築し、

社内で従業員が行う販促活動を決めて

運営を続けていました。

 

起業当初、私も接客していました。

起業あるあるですが、代表者が一番のアップセル確度が高い状態です。

売上拡大とコスト省力化をコントロールしていた経営環境だったため、

売上拡大(店舗拡大と取引先を増加)に注力したい。と当時、自分自身に言い訳していました。

 

当時、

・・・・

接客より売上拡大に専念したい、

接客ノウハウを体系化していたし、

従業員研修制度を確立していたし、

店舗責任者へ権限移譲が完了していたし、

仮に自身が離れて売上が〇%下がっても売上拡大の割合が高いので問題ない。

更に下がったときは接客の様子やノウハウを見直せば取り返せる。

・・・・

今、振り返って分析しても、以上の条件であれば、接客から離れても問題ないと判断できます。

 

ただし、

 

外部環境の悪変化と(当時は、新型コロナウィルス感染症拡大により市場母数が急落、国官公省庁等が行動制限)と、

内部環境の悪変化(モチベーション低迷や研修スキルの低習得率が重なった)が同時に起きたとき、を前提に

改善方法は、売上を支えている行為根本を改善する必要がありますが、

飽きた「そもそもの行為=このときはたまたま接客」業務にテコ入れする活動に時間を割けるか?

 

こんな状況まで受け入れられる経営環境を用意できていないのが実情でした。

 

当時、コロナ禍の低迷でスポーツ業態全体の市場低迷が3割~4割の実態でした。

そんな外部環境で、

認知度向上で新規顧客増加と販促活動で再来店顧客の増加と

アップセルが成功した場合でも、売上を3割アップを計画できるのか?

この当時、3~4割の売上低迷を埋めるため、いろいろな助成金活用や補助金活用を利用していました。

事業計画書を作成し、申請手続きを行っている状況はタイムパフォーマンスも高い、

これまで出来なかった計画や承認を得られる行為自体楽しい作業でした。

これと比較して、実店舗に赴き、従業員を前にテコ入れをすることとは、経営効率から見て、気が進まない内容でした。

自分で行わずに誰かにやってもらうか?と考えて

外注か社内の誰か、となるのですが、外部・内部環境を踏まえて改善を任せられる人材にあてがなかったため、

外注(外部専門家を用意して研修を進め)と社内教育をハイブリットに活用して(助成金申請採択のもと)進めました。

 

 

結果から先出しますが、コロナ禍以前の売上に戻すための3割増加を達成することはありませんでした。

 

ちなみに、2年間掛けて復活を信じ、気の進まない業務に邁進しました。

しかし、「好きこそものの上手なれ」の真逆にある、気が進まない行為には、やはり魂はこめられません。

「魂をこめられない」を具体的に説明すると、

代表自身ができて、従業員ができない状況を踏まえ、どうしたら課題を達成できるか

「自分とスタッフとのギャップを埋めること」を徹底的に考えることをできなかったことが挙げられます。

 

 

従業員との関係は別に記載しますが、

自分が「飽きた行為」をもう一度、徹底的に追及するモチベーションが保てないまま、経営管理や事業計画立案と、業務執行レベルに落とす指示をしていました。

管理者として当たり前の作業かもしれませんが、飽きたままの気持ちから脱することができなかったため、達成できなかったと考えてます。

 

もっと分析すると「こうしたら、顧客が倍増して、売上が〇%増加するぞ!だから、スタッフみんなで◆◆を進めるぞ!」

というのを見いだせないことが、飽きたままの気持ちから脱することができなかった要因です。

 

みなさまも、災厄等、自身がコントロールできない環境で、飽きる行為、好きではない行為を取り組めるか否か、

取り組めない場合、何が好きな行為なのか分析しておくのが良いと考えてます。
(全てを書ききれないため、章立てして別途記載します。)

 

事前に、最悪のパターンに陥ったときに、どのように行動するか経営理念・経営方針に必ず込められたら

この事象を回避できる可能性が高かったのかもしれません。

(もう一度、当時やり直せるとしたらどうするかを、別途、記事にします。)

 

私の場合、タイパのよい業務を中心に、時間がかかる業務は後回しする。後回しにしてもいいが、

そうするなら自分より優秀な人材の「自分を作成してくれる」育成をはじめからしておく。ことです。

 

スタートアップサポーターでは、経営理念・方針の立て方や立てるときに考えるべき経緯を助成金切り口含め、相談をお受けしてます。

もし宜しければ、一度、お申込みください。

 

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