融資申請の問合せから審査に臨むつもりで

◆本記事のポイント

  1. 日本政策金融公庫、自治体の制度融資等、どんな融資手続きにも理論武装してから電話する

  2. 門前払いされるものと考えて、話を聞きながら、どのように切り崩すかを考える

  3. 電話口の人間が全てを決める人間と思わないこと

 

◆詳細

①日本政策金融公庫、自治体の制度融資等、どんな融資手続きにも理論武装してから電話する

●融資手続きは理論武装してからファーストタッチの電話を掛ける。

2023年頃から、金融機関(銀行・信用金庫を指してます)で、経営者保証ガイドラインを適用した融資の実績が発表されています。これにより、代表取締役の経営者個人が、借金の返済に個人的な資産を差し出さずに融資を組めることとなりました。しかも、スタートアップ創出促進保証制度が融資メニューとして確立されたことで、より起業準備家が、無担保・無保証人で申し込むことが可能となったことは事業資金を組むハードルが下がったと理解してます。

スタートアップ創出促進保証制度は利用したことはありませんが、経営者保証ガイドラインを活用して、信用保証協会付の融資の保証人となっていた私個人を、保証人から外したことがあります。(非常に困難な手続きでした、この話は別記事でお知らせします。)

 

本記事では、元から無担保・無保証人の融資制度、商工会議所・商工会が申込窓口の日本政策金融公庫のメニュー「マル経融資」について、記載します。(自治体が申込窓口の「あっせん融資」は、上記の保証人から外した事例と併せて記載します。)

 

 

まず、マル経融資から

私自身の事例は、2件(実店舗経営時と、Saas型ソフトウェア事業)があります。両方とも、23区の商工会議所でした。

そして、事務局(電話口)の質問事項は、以下に共通でした。

 

  1. 事業内容
  2. 事業年数
  3. 売上
  4. 従業員数
  5. 希望融資額

です。

どれも、秒で応えられる内容です。

 

実店舗型の電話時では、売上を聞かれ、そのあと経常利益を聞かれ、

Saas型の電話時では、売上だけ聞かれ・・・・・

 

それぞれ、経営条件が異なりますが、電話口で両者の返答は共通です。

「その場合だと、(もしくは、この実績だと)希望額に届きません」と言われました。

 

さらに、「〇円の申込では希望に届かないので、直接、公庫に申し込んで、、」とか、「もっと実績を積んでから申し込んで」と言われました。

 

事業内容の詳細・実績の決算や、キャッシュフロー計算書を見ないで(つくる仕事をしないで)、上記の様に答えます。

 

そう、門前払いをしてきます。なぜか???

 

 

②門前払いされるものと考えて、話を聞きながら、どのように切り崩すかを考える

●稟議申請が面倒なのか?と思えるので門前払いする(と個人の見解)

前述した、門前払いは何故するのか?電話口では何も分からないのに、申請を回避・たらい回しを使用とするのか?

その回答予想は、「時間をかけて、経営分析して、審査したくないから」と感じます。(間違っていたらすみませんが、以下のやり取りは間違いなかったです。)

 

 

とはいえ、そんな感想をもったところで、実現したいのは、融資を組むことなので、何を根拠に断る方針の発言するのかを把握します。以下の様に。

私)・・・私です。

商)・・・商工会議所の電話口です。

 

◆Saas型の場合(マル経:2件目の経験時)

私)「融資希望額○○万円といって、無理な様子をお話していると受け取っていますが、何を根拠におっしゃっていますか?」

 

商)「売上高を根拠に、だいたい、かなわないことはわかっている。」

 

私)「融資なので、返済原資は経常利益にいくら残るか?が重要と理解していますが、なぜ売上なのです?」

 

商)「・・・・売上で見ることになっています。・・・・」(⇦後述しますが、矛盾します。

 

私)「では、(利益度外視という意味で⇨)売上高を増すことで、キャッシュフローは見ないのですね?」

 

商)「(急に話題を変えて、かつ、上記の質問を答えず)・・・・申請書類に△△や✕✕や□□や手続きに◎◎や〇〇が必要ですが既に・・・」

 

私)「全て用意できるので、申請します。」

 

商)「・・・・(っち)わかりました。初回に必要書類等をメールします・・・・」

 

 

◆実店舗型の場合(マル経:初めての経験時)

私)「融資希望額○○万円といって、無理な様子をお話していると受け取っていますが、何を根拠におっしゃっていますか?」

 

商)「売上高があるけど、経常利益はいくら?」(⇦上記の論理とは別になってます。

 

私)「経常利益○○円です。」

 

商)「それだと、返済できないよね?」(⇦再度、登場しますが、決算みてないので矛盾した発言で、ただの感想です。

 

私)「3店舗目ができたタイミングと決算タイミングをお見せしていないので、かつ、キャッシュフローはまだ見て頂いてないのでわからないと思いますが、当社は決算期末直前が繁忙期としているので・・・」

 

商)「(急に話題を変えて、かつ、上記の質問を答えず)・・・・申請書類に△△や✕✕や□□や手続きに◎◎や〇〇が必要ですが既に・・・」

 

私)「全て用意できるので、申請します。」

 

商)「・・・・(っち)わかりました。初回に必要書類等をメールします・・・・」

 

 

いかがでしょうか?

話題を変えて、とういうか、発言に責任を持たずに、けしかけて、やる気を削ぎに来てると思いませんか??

始めから、上記の様に門前払いすると分かってて臨むのと、お花畑脳内状態で希望に横槍が入ることを想定しないで戦いに臨むのとでは

準備量が異なります。

 

③電話口の人間が全てを決める人間と思わないこと

●この記事の総括です

経常利益が、、、

資金力がないから、、、

そもそも、何言われたか分かってないけど、電話口で断られたから、、、

 

 

など、あらゆる諦める理由は、誰に言われたことか?思い出してください。

商)の良く知らないし、能動的にこちらをわかろうとするモチベーションを持たない人間が相手です。

しかも、電話口で、貴方の説明をインプットしていない・知らない人の言葉に翻弄されないでください。

 

なので、相手が見ているモノや、信じているモノ、言われたら返答しずらいモノを備えるべきです。

 

融資なら上記のモノは既に判明してます。

 

それは、返済可能なことを示すこと。

これにつきます。

 

上記の会話事例では、キャッシュフローだの、経常利益だの、言いましたが、借りたお金を返済期間で割り算して、毎月返す額が手元にあり続けることを説明できれば、満額じゃなくとも必ず借りられます。

 

 

ここが、冒頭で示した、論理武装をして臨むということです。

 

 

人間(じぶん)は何をするのか?

 

その世界で自身のビジネスは何の価値を産みだしたいのか?

ここを晒して、数値化することに尽きるのではないかと痛感しています。

 

まずは、貴社がいくら必要で、いくら資金があって、いくらなら返済できるのかを振り返ってみましょう。

 

スタートアップサポーターでは、上記の相談も受けております・

ご相談の窓口としてWEB会議

 

を設けておりますので、お気軽に利用してみてください。

 

スタートアップサポーター

 

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